収納が充実した家に! そう思ってリフォームする人も多いはず。整理収納アドバイザーの吉川裕子さんは「まずは何を収納したいのかよく考えて、プランニングを」と言います。玄関やキッチンなど、空間別に使い勝手の良い収納スペースのつくり方を教えてもらいました。
【Vol.1】玄関・キッチン編
玄関
帰宅後すぐ片付けられると便利なアウトドア用品や趣味の道具などを、すっきり隠す収納でスマートな玄関回りに変身。
趣味の道具は帰宅後すぐ片付けよう
「高さのある収納」を
釣り道具やゴルフ用品など外で使う物は高さのある場合が多いため、天井高を生かした収納をつくるのがオススメです。汚れがつきやすい物は土間収納へ。
来客の際、必ず目に入る場所だからこそ、中が見えないように扉をつけてすっきりした印象に。
また、近頃は電動自転車や掃除機など、充電するアイテムが多いので、収納庫内に電源をつくっておくと便利です。
湿気対策として、調湿作用のあるスノコを敷いて置くのも効果的です。
キッチン
電子レンジなど、いろんな家電や食品ストックの置き場が悩みの種に。でも空間をうまく活用すれば、機能的なキッチンに!
多彩な家電を機能的に整理したい
層ごとに考える「タワー形棚」
キッチン家電は1カ所にまとめ、タワー式に縦に並べられる棚をつくれば、行ったり来たりの移動が少なく、電源コードもすっきりまとまり、スマートかつ使いやすくなります。
オススメは、電子レンジなどの一般的なキッチン家電が収まる60cm〜90cmの幅で高さを利用した収納棚。オーブントースターや電子レンジは使う人の目線の高さあたりに、その下には使用頻度の高い順に置くと使い勝手が良い空間に。炊飯器など湯気の出る物はスライド式の棚に。
一番下の段には扉を付けて、調味料などのストックのほか、使う頻度の少ないホームベーカリーなどを収納しておくのが良いでしょう。最上段には、使用頻度の低いお重などの季節用品を置きましょう。
教えてくれたのは
整理収納アドバイザー
吉川裕子さん
「リビング京都」主宰のカルチャー教室・リビングカルチャー倶楽部にて、月1回「整理収納セミナー」の講師を務める。各回ごとにテーマを設けて、家庭ですぐに実践できる整理収納の基本を教えている。