「古くて使いにくい家を住みやすくしたい」「子どもが巣立ち、夫婦二人の暮らしに合わせた住まいがほしい」など、ひと言でリフォームといっても、その目的はさまざま。リフォームに先立ち知っておきたい心得と、暮らしをより豊かにし、住みやすさを高めるリフォームのアイデアを、京都府立大学 生命環境学部環境デザイン学科の准教授 鈴木健二さんに教えてもらいました。
【Vol.1】満足リフォームの心得
1. 変える(変えない)ところを決める
どのようなリフォームをしたいのか、家族で話し合いましょう。変えたいところと変えたくないところを明確に決めておくことが大切です。
2. 優先順位をつける
リフォームを考える際は、ついあれもこれもと欲張りがちに。リフォームする箇所に順位をつけ、予算や将来像に合わせて決定しましょう。
3. 思いが伝わる工務店を探す
まずは、家族の思いをくんでくれる相性の良い設計事務所や工務店を探すこと。プロの目から家の状態を診断してもらい、具体的なプランを一緒に考えていきましょう。
教えてくれたのは
京都府立大学
生命環境学部環境デザイン学科
准教授 鈴木健二さん
「リフォームは新築に比べて制約が多く、手間がかかりがちですが、住まい手にとっては思い出とともに暮らせる分、より愛着のわくものになるのではないでしょうか。注意するのは〝やりすぎない〟こと。元の家の良さを生かしつつ、変えるべきところに少し手を加えて快適にするのが、満足感が高くなるリフォームだと考えます。工務店などとのコミュニケーションを大切に、自分たちの思いをしっかり伝えてください。」