「動線」から考える心地よい住まい【Vol.3】

家づくりのポイント

2021年4月16日

家づくりの中でしばしば耳にする言葉の一つ「動線」。 動線とは、人のさまざまな動きの流れ(軌跡)を指します。 実はこの動線をいかに計画するかが、 家づくりの成否を分けるともいわれています。
押さえておきたい動線の基礎知識と、 具体的なプランの考え方を探ってみましょう。

【ケーススタディ】暮らしやすい動線づくり

心地良い間取りは家族によって千差万別ですが、ここでは特に気になる動線の考え方をご紹介。さまざまなプランを参考に、〝わが家〟流の暮らしをつくる動線計画を立ててみてください。

家事ラクな住まいをつくる

家事動線は、生活にまつわる動線の中でも複雑になりやすいといわれています。家事に関わるスペースは極力集中させてムダな移動をなくし、動線を短くすることで、家事を楽々とこなしたいもの。

どのような動線が「楽」かはライフスタイルによってさまざまです。共働きでとにかく短時間で複数の家事を並行したいという人は、例えばキッチンのそばに洗濯機を置き、物干し場もその延長上に置くというプランが考えられます。ただし日当たりの都合などで物干し場を2階に置くなら、干す手間を考えて洗濯機も2階にという考えも。また物干し場のそばにアイロン掛けができる家事室を置いたり、すぐに服が収納できるクローゼットを近くに置くというのも、家事効率の上がる動線の考え方です。

日ごろの家事の内容や順番・頻度、スムーズに行えていない部分をリストアップして動線プランを考えていきましょう。

CASE1 水回りを一直線に
キッチンからトイレ、洗面室、浴室までを一直線につなげると、台所仕事と洗濯が同時にできる。小さい子どもがお風呂に入っている様子を時々うかがいながら調理するといったことも可能

CASE2 回遊できるキッチン
カウンターテーブルをつなげたアイランドキッチンの周りが回遊できると、複数人で調理・配膳するときにも便利。キッチン横にパントリー(食品保存庫)を設ければ、アクセスも容易に

CASE3 洗濯動線をコンパクトに
洗濯機から物干し場まで一直線に行けると洗って干すまでがスムーズに。室内干し場もこの動線上に組み込めば雨の日も楽々。さらにクローゼットを近くに置けば、取りこんだ服もすぐ収納OKに

京都でかなえる家づくり表紙※画像は2023年度版の表紙です

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