リフォームを成功させるコツ教えます!【Vol.4】

リフォームのポイント

2019年8月23日

「古くて使いにくい家を住みやすくしたい」「子どもが巣立ち、夫婦二人の暮らしに合わせた住まいがほしい」など、ひと言でリフォームといっても、その目的はさまざま。リフォームに先立ち知っておきたい心得と、暮らしをより豊かにし、住みやすさを高めるリフォームのアイデアを、京都府立大学 生命環境学部環境デザイン学科の准教授 鈴木健二さんに教えてもらいました。

【Vol.4】住みやすさを高めるリフォームのアイデアその②

リフォームには、数日で簡単にできることから大掛かりなものまで、さまざまな規模があります。予算や工期などの都合がつけば、ぜひ考えてほしいアイデアの一部をご紹介します。目的によって検討してみてください。

減築

減築とは、リフォームの際に建物の床面積を減らすこと。生活空間をコンパクトにまとめることで、生活に必要なスペースと生活動線を見直し、より暮らしやすい住まいに生まれ変わります。ここでは主となる2つの減築方法をご紹介します。

2階をなくして平屋にする

使用頻度の多い1階のみで生活が完結できるので、足腰が心配になる老後の不安も軽減されます。広々としたLDKを必要に応じて間仕切りなどで仕切れるようにするとより便利に。平屋へのリフォームは、2階を撤去する方法と、2階の床のみを除去する方法があり、後者の方が費用は安価ですが、室内空間が大きくなることで冷暖房効率が悪くなり、光熱費が上がる点には注意が必要です。

屋根を残したまま床の一部をなくす

屋根はそのままで1階もしくは1階の一部分を除くこともできます。テラスやサンルーム、ウッドデッキ、吹き抜け等にすることで、光や自然を身近に感じる暮らしができます。屋根付きの物干しスペースにするのも便利。1階の一部は駐車や収納スペースに活用してもいいですね。減築は、外壁、屋根などの面積が減り、メンテナンスの手間が減る効果もあります。

メンテナンス

快適に住み続けるために大切な外壁や屋根などのメンテナンス。診断の際、傷んでいる箇所が見つかることも。歳をとると自分で手入れをすることが難しくなることを考え、耐久性の高いメンテナンスフリーの建材を選びましょう。

教えてくれたのは

京都府立大学
生命環境学部環境デザイン学科
准教授 鈴木健二さん

「リフォームは新築に比べて制約が多く、手間がかかりがちですが、住まい手にとっては思い出とともに暮らせる分、より愛着のわくものになるのではないでしょうか。注意するのは〝やりすぎない〟こと。元の家の良さを生かしつつ、変えるべきところに少し手を加えて快適にするのが、満足感が高くなるリフォームだと考えます。工務店などとのコミュニケーションを大切に、自分たちの思いをしっかり伝えてください。」

京都でかなえる家づくり表紙※画像は2023年度版の表紙です

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