もっと使いやすく、暮らしやすい家づくり【Vol.2】

リフォームのポイント

2022年3月25日

家族のライフステージの変化に応じて、これまでの住まいに手を加えたいと思うことがあります。中でも子育て真っ最中の世代と、子育てが一段落した50代・60代のネクストシニア世代はリフォームを考える人が多いのではないでしょうか。そんな各世代の住まいづくりのポイントを、京都精華大学デザイン学部建築学科教授 葉山勉さんにうかがいました。。


ネクストシニア世代リフォーム

シンプルな住まいで充実のセカンドライフを

老後の安全面を考えたバリアフリーはもちろんですが、セカンドライフをいきいきと暮らすための住まいづくりを考えてみては? 子どもが巣立った後の部屋の有効活用や、あえて減築して部屋数を抑え、動線の不便さや家事の手間を軽減する間取りなどもお薦めです。楽しみながらシンプルに住まうリフォームを考えましょう。



家の中の温度をフラットに ヒートショックを防ぐ

体調を崩す原因にもなる室内の温度差は、できる限りフラットに。断熱材を入れ直したりインナーサッシを付けるなど、家全体の性能をアップさせることも大切。温度差をなくし、ヒートショックから体を守る環境づくりが必要です。

      

居住空間をコンパクトに 減築して暮らしやすく

2階部分を減築して平屋にすれば階段の上り下りがなくなり、家の中での移動が楽になります。また、部屋数を減らして寝室・トイレ・浴室・LDKを集約すれば動線がシンプルに。掃除や家事の手間が簡略化されます。

    

使わない子ども部屋は趣味を楽しむ空間に

子どもが巣立った後の部屋は物置になりがち。でも、例えばそこを防音室にすれば、趣味の楽器やオーディオを楽しむ空間ができます。好きなことに打ち込めるスペースがつくれるのも、ネクストシニア世代リフォームの醍醐味です。

    

  

教えてくれたのは

京都精華大学デザイン学部
建築学科建築コース教授
葉山 勉さん

「リフォームのポイントは、ライフステージに合わせた「暮らしやすさ」。動線やスペースをシンプルにすることで、フレキシブルな使い方が可能になります。最初からベストな間取りを決定しようと、あちこちに機能や物を設置するのではなく、「住みながら必要なものを、必要なタイミングで加えていく」ことが大切ではないでしょうか。また、リフォームによる減税や補助金などについても知っておくと有利なことも。工務店に相談する前に一度チェックしてみてください。」

京都でかなえる家づくり表紙※画像は2023年度版の表紙です

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